妊活中の基礎体温の測り方!グラフの変化でわかる妊娠のサイン
妊娠に備えて基礎体温をつける場合、体温の変化にどのような意味があるのか把握することが大切です。基礎体温を記録すれば、いろいろな兆候を知ることができます。
しかし、正しい測り方をしないと、正確性に欠けた記録になってしまいます。
そこで今回は基礎体温の変化からわかることをグラフと一緒に解説します。正しい測り方や記録の方法も紹介するので、基礎体温をつける際の参考にしてください。

- 【目次】
- 2.基礎体温の変化からわかる妊娠の兆候
- 妊娠しやすいのは基礎体温が下がる前後
- 妊娠すると高温期が2週間以上続く
- 妊娠の可能性がある体温はどのくらい?
- 不安定な場合は無排卵月経の可能性も
- 3.妊娠に備える基礎体温の測り方
- ポイント①専用の婦人体温計と体温の記録表を用意する
- ポイント②起床後すぐ寝たまま測定する
- ポイント③体温計を舌下のつけ根にさしこみ、口を閉じて測る
- ポイント④測定結果を基礎体温表に記入する
- ポイント⑤体調不良・性交も体温表にメモする
1.基礎体温を知ると妊娠に備えやすくなる
基礎体温とは、起床してすぐにほとんど体を動かすことなく測った体温のことです。
人の体温は時間帯やストレス、年齢などにより上下しますが、これに加えて女性の基礎体温はホルモンの働きによって約1カ月周期で変化します。女性ホルモンは排卵や月経に関わっており、子宮を妊娠しやすい状態に整える働きがあります。
基礎体温の変化を把握することで、妊娠しやすいタイミングや妊娠のサイン、身体の状態がわかり、妊娠に備えやすくなるでしょう。
2.基礎体温の変化からわかる妊娠の兆候
妊娠可能で健康な女性の基礎体温は「低温期」と「高温期」の2層になっています。この2つの周期から、妊娠しやすい時期や身体の変化を読み取ることが可能です。以下では基礎体温表の見方を解説します。
- 妊娠しやすいのは基礎体温が下がる前後
最も妊娠しやすいタイミングは、排卵の時期です。基礎体温グラフでは低温期の終わり頃、急激に体温が下がった日から2~3日で排卵が起こります。排卵日のタイミングは個人差があるため、基礎体温で把握するのが最も確実といわれています。
排卵された卵子の寿命は24時間、精子の寿命は3日程度とされているため、排卵日の3~5日前くらいに性交渉をすると、妊娠する可能性が高いでしょう。
- 妊娠すると高温期が2週間以上続く
通常、12~14日で高温期が終わって生理がきますが、妊娠すると体温が下がらずに高温期が続きます。排卵日から2週間経っても生理にならず、高温期が21日以上続いたら妊娠の可能性が高いといえます。(下のグラフA参照)
妊娠検査薬で妊娠が判明するのは妊娠4週(最後の生理が始まった日から28日目)からなので、基礎体温の方が1週間ほど早く妊娠のサインに気づくことが可能です。
- 妊娠の可能性がある体温はどのくらい?
一般的に、高温期は低温期よりも約0.3~0.5℃程度の基礎体温の差がみられますが、妊娠していると37℃近い微熱が続く方も多いようです。これは妊娠を維持しようとするホルモンの影響で、熱っぽさを感じるようになります。
- 不安定な場合は無排卵月経の可能性も
正しく測定しているにも関わらず、基礎体温グラフが2層にならない場合は、無排卵月経の可能性があります。(下のグラフB参照)
低温期と高温期の見分けがつかないほど体温に変化がない場合、卵巣の病気が隠れているケースもあります。排卵がないと妊娠できないため、グラフが不安定なら一度病院を受診することをおすすめします。
3.妊娠に備える基礎体温の測り方
妊娠に備えて基礎体温を測定する場合、体温の変化が見えるように正しく測定・記録することが大切です。基礎体温を測る際のポイントを5つみていきましょう。
- ポイント①専用の婦人体温計と体温の記録表を用意する
基礎体温の測定には専用の婦人体温計と記録表が必要です。高温期と低温期は約0.3~0.5℃と微妙な差で変化するため、小数点第2位まで測定できる婦人体温計でなければ正しく体調を把握できません。
- ポイント②起床後すぐ寝たまま測定する
基礎体温は起きてすぐ、寝たまま測るのが基本です。毎朝同じ時間・条件下で測ることで、より正確に記録できます。寝たままで測れるように、枕元に婦人体温計を置いておくといいでしょう。
- ポイント③体温計を舌下のつけ根にさしこみ、口を閉じて測る
基礎体温は、体温計の測温部を舌下のつけ根の左右どちらかにあてて測ります。舌で体温計を押さえ、体温計がずれないようしっかりと唇を閉じましょう。測定前に長く口を開けていた場合は、口を3分程度閉じてから測るとより正確です。
- ポイント④測定結果を基礎体温表に記入する
測定後は、0.1℃単位で書き込める基礎体温用の表で記録しましょう。こちらからダウンロードし、印刷して使用できます。
- ポイント⑤体調不良・性交も体温表にメモする
基礎体温は妊娠だけでなく体調によって変化する場合もあります。体調不良や性交渉の有無、睡眠不足なども体温と一緒にメモしておくと、体温が変化した理由を推測でき、妊娠判断の際に役立ちます。
4.妊娠の高温期と風邪の見極め方
妊娠時の高温期は37℃くらいの微熱になることがあり、風邪の症状とよく似ています。だるさや眠気、頭痛などの妊娠初期症状も風邪の症状に似ていて、判断に悩むケースも多いでしょう。
妊娠か風邪かを自分で見極めることは難しいため、迷ったら自己判断せずに病院を受診しましょう。市販の風邪薬は胎児に影響がある成分を含むものもあるため、妊娠していないことがわかるまでは服用しないことをおすすめします。
5.まとめ
基礎体温とは、起床してすぐに寝たまま測った体温です。基礎体温はホルモンの影響を受けるため、体温の変化から妊娠しやすい時期や妊娠のサインを把握できます。
妊娠可能な女性の基礎体温は低温期と高温期の2層になり、排卵日前後が妊娠しやすい時期です。3週間以上高温期が続いたら、妊娠している可能性があります。
正確に基礎体温を測るには、婦人体温計が必要です。毎朝起きてすぐ口内で測定しましょう。体温の推移がわかるよう、測定結果は忘れずに基礎体温表に記録してください。
【参考サイト】
https://niptjapan.com/column/basal-body-temperature/#gurafuno_xiangagatagatashiteiru
https://www.elevit.jp/ninshin/articles/mind-body/body-temperature/
https://www.citizen-systems.co.jp/cms/c-s/health/data/pdf/thermometer/CTEB503L_torisetsu.pdf
https://niptjapan.com/column/basal-body-temperature/#ji_chu_ti_wenno_ceri_fangnopointo