基礎体温を測るタイミングは?
妊活にはまず基礎体温の測定から、といわれるほどよく活用される基礎体温ですが、いつも測定のタイミングが違う、どのタイミングで測るのが正解か迷ってしまう…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
基礎体温を測るタイミングや測定時間に関する疑問など、妊活によくある基本的なお悩みを解決します。

- 【目次】
- 1.基礎体温を測るのは朝目が覚めてすぐ
- 基礎体温で分かること
- 3.基礎体温を測るタイミングに関するお悩みQ&A
- 毎日同じタイミングに測れない
- 測り忘れてしまった
- 睡眠時間が短い/夜中に起きてしまう
1.基礎体温を測るのは朝目が覚めてすぐ
基礎体温を測るタイミングは「朝、目が覚めてからすぐ」です。体を起こす前に測定し、測り終わるまで安静にしていましょう。
ポイントは毎日なるべく同じ時間に測ることです。また、正確に測るには4時間睡眠を取ったあとに測定する必要があります。
- 基礎体温で分かること
基礎体温は生理周期によって高温期・低温期に変動します。
※上記グラフは例です。
継続的に記録し続けると基礎体温の上下から生理周期を把握できるようになり、体調管理や妊活に役立てることができます。
2.基礎体温を測る時間帯
一般的に就寝時の基礎体温が一日で一番低く、明け方になると徐々に高くなっていきます。そのため、できれば5時~8時には測定するのが理想的といわれています。
ただし時間帯はあくまで参考程度です。最も重要なのは時間帯よりも「安静状態で毎日同じ時間に測ること」ですので、生活リズムが異なる人は自分の起床時間に合わせれば問題ありません。
3.基礎体温を測るタイミングに関するお悩みQ&A
基礎体温を測るときにありがちなお悩みと解決方法をご紹介します。
- 毎日同じタイミングに測れない
基礎体温は毎朝同じ時間に測るのが理想的ですが、ライフスタイルによっては難しい方もいらっしゃるかもしれません。しかし、同じ時間に測るのが難しいからといってあきらめる必要はありません。
「できれば毎日同じ時間に」程度に考えて、目が覚めた時に測ることを優先させましょう。
いつもと違う時間に起きた場合は測定値と一緒にメモを残しておくと分かりやすいのでおすすめです。
- 測り忘れてしまった
基礎体温を測り忘れることがあるかもしれませんが、一番大切なのは継続的に記録し続けることです。そこでやめてしまわず、次の日からまた測れるようにしましょう。
「測り忘れ」関連でよくありがちなミスは測定中の寝落ち。目覚めてすぐに検温するため、つい二度寝してうまく測れなかった…という事態になったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。頻繁に寝落ちしてしまう方は、スマホのアラームをかけたり電気をつけたりして対策するとよいでしょう。
- 睡眠時間が短い/夜中に起きてしまう
睡眠中の体温リズムの関係で、一定時間以上の睡眠を取ったあとに基礎体温を測る必要があります。
できれば4時間以上寝られるよう調整して測定するのが理想的ですが、「寝る時間がなかった」「夜中に起きて4時間以上まとまって眠れなかった」という日でもとりあえず寝起きの体温を記録しておきましょう。
4時間以上睡眠を取れていない場合は本来の周期と異なる動きで体温が変わっている可能性があるため、測定値と一緒に睡眠時間が少ない旨をメモしておくのがおすすめです。
4.まとめ
基礎体温を測るタイミングは朝目覚めてすぐです。
なるべく毎日同じ時間に測定できるのが理想ですが、難しい場合は目覚めてすぐのタイミングを優先できれば問題ありません。いつもと違う時間に測定したときはメモしておくとよいでしょう。
妊活の成果が出るまで長期間記録・管理できるよう、完璧を求めすぎないのがポイントです。自分のやりやすい方法でコツコツ測定を続けていってください。

- 錦 惠那 先生
- 【保有資格】
- 内科専門医、産業医
- 【プロフィール】
-
関西圏の医学部卒業。現在は内科医として市中病院で診療を行っている。
腎臓病、透析医療を専門分野とし、産業医としても活動している。病気の予防は治療と同等に重要であり、予防医学の理解を深めてもらうため、病気やヘルスケア情報の発信にも取り組んでいる。
私生活では1児の母でもあり、日々育児にも奮闘している。