体温編

体温について

人間の体は、体温をコントロールして、
常に一定に保つようになっています。

人間は、恒温動物です。気温が低くても、高くても、自身で体温をコントロールして、常に一定に保つようになっています。寒かったらふるえたり、暑かったら汗をかいたりと、体の中でエネルギーを生産したり、熱を放散したりしてバランスを保ち、常に体温を“一定”に保つようにしています。

体温はわきで平均36.78℃だといわれます。体温を保つと体の機能が正常に働き、病気にかかりにくくなります。一方、体温が低い状態が続くと基礎代謝が低下し、内臓などの機能も衰えるため、体調も悪くなります。体温を知るということは、体調を知ることにもつながり、健康管理のために大切なことです。

体温はどこで測っても同じ??

人の体温は測定する場所によって違っています。体の表面の温度を「皮膚温」、脳や内臓などの体の内部の温度を「深部体温」といいます。「皮膚温」は、手足など体の中心から離れるほど、室温などの影響を受けて低くなります。
正確な体温を知るには深部体温の測定が必要ですが、体の内部なので簡単には測ることはできません。
そこで、体温を測ることができる場所として、通常はわき、口中、耳、直腸などで測定が行われます。わきの温度と直腸の温度には差があり、直腸の温度のほうが高く表示されます。

体温計について

体温計は、わきの下が体の内部と同じくらいの温度になった状態の平衡温を測定します。平衡温を測定するには、わきをとじてから10分以上かかります。
このような「実測式体温計」の他に、独自の測定方法で平衡温を予測して測る「予測式体温計」や、耳で測定する「耳式体温計」があります。目的に応じて選ぶようにしましょう。

  • 平衡温とは:わきや口を閉じてから、体の内部と同じくらいの温度になった状態を「平衡温」と言います。

実測式と予測式について

「実測式体温計」は、わきの下の場合、わきをとじてから平衡温になるまで10分以上かかります。「予測式体温計」は、独自のセンサーと予測機能により、短時間で平衡温を予測します。

「予測式体温計」で予測検温したあとに、体温計をわきから取り出さずにそのまま計測し続けると、実測検温ができます。

  • 予測時間はモデルによって異なります。
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