体重編

体組成計はいつ測る?正確なデータがとれる測り方を解説

健康管理やボディメイクのために、よく詳しく測れる体組成計を購入する人が増えています。しかし、体組成計は「いつ測るか」で数値が変わってしまうことをご存じでしょうか?

人は一日の中で体温や水分量が変化します。体組成計はそれを敏感に感じ取るため、朝と夜では大きな差が生まれてしまうのです。

今回は、体組成計の正しい測り方について、時間帯や生活習慣とのタイミングと合わせて解説していきます。正確なデータがとれる測り方を身に着けておきましょう。

【目次】
1.体組成計とは
2.体組成計は「いつ測るか」で計測値が変わる
朝と夜などまったく違う時間帯
運動や食事、入浴後の後
発熱や下痢、二日酔いなどの体調不良
生理周期の影響
3.体組成計で測る時間帯はいつが良いのか
毎日同じ時間帯に測る
安静な状態で測る
4.体組成計で測るときは服装や姿勢などにも注意
5.まとめ

1.体組成計とは

体組成計とは体重の他、BMI・体脂肪率・内臓脂肪レベル・筋肉量・基礎代謝量・推定年齢など体の詳しい組成状況がわかる計測器のことです。最近はさらに高性能な機種も登場しています。

例えば、シチズンの最新式体組成計では、それに加えて皮下脂肪率や骨格筋率、体水分率、目標体重などの設定もできるため、より丁寧な健康管理ができます。

肥満予防やボディメイクではBMIや基礎代謝の数値が重要です。複雑な計算をすることなく、のるだけでそれらの数値がわかる体組成計は非常に便利でしょう。

ただし、体組成計は体内に流す微弱な電気の抵抗値を使って体組成を算出しています。体温や体内の水分量が変化すると、電気抵抗値が変わってしまうため「いつ測るか」によって計測結果がブレてしまうケースがあります。

2.体組成計は「いつ測るか」で計測値が変わる

体組成計は体温と水分量の影響を大きく受けるため、以下のようなタイミングで測ると正確は計測値を得られない場合があるので注意しましょう。

朝と夜などまったく違う時間帯
人間の水分量や体温は1日の中で変化するため、毎回まったく違う時間帯に測っていると正確な数値が得られません。

例えば、午前中は全身に水分がいきわたっていますが、夕方になると水分は下半身に集まります。体温は朝の起床時がもっとも低く、夕方に最高、夜にむかってまた低くなり始めます。

運動や食事、入浴後の後
運動や食事、入浴後の後は体温上昇や発汗で体組成計の数値が変わってしまうので、計測は避けましょう。排泄後も水分量が減るので同様です。

発熱や下痢、二日酔いなどの体調不良
水分量が著しく減る下痢のときや発熱などの体調不良時も正確な数値は測れません。二日酔いのときも水分量や体温が大きく変わっているので、いつもと違う数値になるでしょう。

寒さ、暑さがある外気に長時間さらされた後
体組成計の計測結果は外気にさらされた後にも影響がでます。暑さで発汗したり、寒さで体か冷やされたりすると、水分量や体温が一時的に変化するからです。室内の安定した気温でしばらく過ごしてから測るようにしましょう。

生理周期の影響
女性は生理周期の影響も考慮しましょう。生理に向けて水分をため込むように、ひと月の間に体の水分量が変化します。体組成計の計測結果は生理周期とあわせて見るようにしましょう。

3.体組成計で測る時間帯はいつが良いのか

様々な影響を受けやすい体組成計ですが、生活習慣をふまえて測る時間帯を設定してしまえば、正確に測るのは難しいことではありません。以下の2つのポイントを押さえて、いつ測るのか決めておきましょう。

毎日同じ時間帯に測る
体組成計の「計測は体温と水分の変化が少ない1つのタイミング」に決めて測ることが大切です。起床後や就寝前、朝起きた後、排泄を済ませた後、食事を摂る前など、毎回の条件をそろえられる時間帯を探しましょう。

安静な状態で測る
体が落ち着いた安静時に測ることも意識しましょう。同じ時間帯であっても、運動や入浴、食事、飲酒の後は体温があがり、水分量も大きく増減しています。そういったタイミングは避けて計測しましょう。

4.体組成計で測るときは服装や姿勢などにも注意

体内に流れる電気の抵抗値と体重などから測定値を算出する体組成計は、服装や姿勢などにも影響を受けます。測るときは以下のポイントにも注意しましょう。

  • できるだけ同じ服装(同じ重さの服装)でのる
  • 裸足でのる
  • 足の裏が均等に接触するようにのる
  • 計測中は動かない、会話しない

体重は服装を含めて計測されるので、のるときの服の重さにも考慮が必要です。また、電気は足の裏を通じて流れるため足裏を密着させることも大切です。体組成計は安定する固い床の上に置き、裸足でのるようにします。

そして、電気抵抗値は体の動きにも反応します。計測中のスマホや会話は控えましょう。

5.まとめ

体の詳しい情報が分かる体組成計はとても便利なものですが、体内の水分量と体温を利用する仕組みから「いつ測るか」によって数値に差が出やすい特性があります。

例えば、体温と水分に差が出やすい朝や夜、運動や入浴の後などは、他の時間帯とは違う計測結果になるはずです。下痢や発熱などの体調不良時も同様です。

体組成計を測る時間帯は、そういった影響を受けにくい1つのタイミングを決めて、毎日同じ時間帯と条件で測るようにしましょう。測るときの服装や姿勢も同じになるように気を配ることも大切です。

【参考】

「7年ぶりに体組成計の新製品が登場コロナ禍における毎日の健康管理をサポート」(シチズン)
https://www.citizen.co.jp/release/news/detail/27

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