体温測定に関するご案内 ~はかり方のポイント~
2020年04月15日
新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、お問い合わせが増加している体温計に関する情報をまとめましたので、ご参照ください。
<体温計について>
検温は、わきの下が体の内部と同じくらいの温度になった状態の平衡温※を測定します。
平衡温を測定するには、わきをとじてから10分以上かかります。
このように実際の体温を測る「実測式体温計」の他に、独自の測定方法で平衡温を予測して測る「予測式体温計」や、額(おでこ)や耳で測定する「赤外線体温計」があります。目的に応じて選ぶようにしましょう。
※平衡温とは:わきや口をとじてから、体の内部と同じくらいの温度になった状態を言います。
- 実測式体温計
- 実際の体温を測るタイプです。わきの下の場合、わきをとじてから平衡温になるまで約10分かかります。
わき・口中どちらもはかることができます。
- 予測式体温計
- 実測式体温計で約10分かかる測定を、独自のセンサーと予測機能により、短時間で平衡温を予測します。
シチズンの体温計では、約15秒・30秒・60秒のタイプのご用意があります。(メーカーにより異なります)
測定部位は、わき専用としているものがほとんどです。婦人用体温計など口中専用のものもあります。
- 赤外線体温計
- 耳式体温計、耳/額式体温計など、約1~2秒で測るタイプです。
プローブに組み込まれている赤外線センサーで、熱放射を検出して体温を測定します。
短時間で多くの方を測定したい場合に向いています。非接触タイプもあり、衛生的にご使用いただけます。
検温時間のめやす
(実測式体温計・赤外線体温計)
(実測式体温計・赤外線体温計)

予測式体温計は、短時間で平衡温を予測します。

「予測式体温計」で予測検温したあとに、体温計をわきから取り出さずにそのまま計測し続けると、実測検温ができます。
はかり方のポイント
体温の正しいはかり方のポイントをご紹介します。
実測式体温計・予測式体温計
ポイント
- 1飲食や入浴、運動、激しく泣いた後は避けてください。
- 2測定前にはわきの汗をふき取ってください。
- 3途中でわきが開いたり、体温計を取り出したら、最初からやり直してください。
- 4予測式体温計で連続測定や再測定をする際には、ぬれタオルなどでセンサー部分を一度冷やす必要があります。
わき測定での正しいはさみ方


赤ちゃん(新生児)の検温について

- 1赤ちゃんのわき下の中央部(くぼみ)の温かいところをご確認いただき、体温計の先端部を下から上にむけて押し上げるようにはさんでください。
この時、腕ではさんだ時に隙間ができないようにしっかり腕を押さえてください。 - 2測定する際にすでにわきの下が汗をかいていたり、赤ちゃんが泣いたりすると、蓄熱状態となりすぐに体温は上昇し測定値が高めとなります。
なるべく測定前に一度わき下を開けて汗をふき取り、ご機嫌のよい状態での測定をおすすめします。 - 3予測式体温計で連続測定や再測定をすると、すでにわき下と体温計が温まってしまい、1回目と2回目とでは誤差が生じてしまいます。
一旦、1分以上間隔をあけて、最初の手順とおりわき下を開けて汗をふき取ってから測定するようにお願いいたします。
また、食事をした後や入浴直後も体温が温まっていますのでご注意ください。
耳式体温計・耳/額式体温計
ポイント
- 1運動後や入浴後30分以内、外気温と室内温度の差がある場所を移動した直後などは、正しい値が出にくい場合があります。
部屋の温度になじんでから測定してください。 - 2エアコンの近くなど風のあたる場所での測定は避けるようにしてください。
- 3プローブ部分を清潔にしてください。汚れていると正しい数値が出ない場合があります。
耳での正しいはかり方

額での正しいはかり方
おでこから1cm以内に近づけての検温となります。
前髪がある方は、前髪をよけておでこに近づけてください。

そのほかのポイント
- 1耳/額式体温計CTD711でお茶やお湯の温度を測る場合、湯気(蒸気)がプローブ部分にあたらないようにしてください。
湯気(蒸気)が付着していると正しく測定できません。拭き取ってから再測定してください。 - 2耳式体温計・耳/額式体温計共に、年齢問わずご使用いただけます。
- 3耳/額式体温計CTD711で連続測定や再測定をする際には、7秒ほど間隔をあけていただくことで連続測定が可能です。
測定後、次の検温が可能になるとブザーがピピッと鳴ります。
お手入れのポイント


各種ご案内(リンク集)
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