血圧計
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測定のポイント
血圧計を正しく使用しなければ、正確な血圧値は得られません。
- 1. カフ(腕帯)を正しく巻く
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- 腕帯と肌に衣服をはさみ込まないよう、腕帯の端から肘関節の内側まで1~2cm位の位置へ巻きます。
- 巻き方は素肌か薄い下着の上から上腕へぴったり巻きます。(この状態で指が1本入る程度となります)
- 締めすぎに注意して、すきまのないようぴったり巻いてください。指1本が入る程度が最適です。巻く際に衣服は巻き込まないように注意ください。精度不良の原因となります。
- 2. 正しい姿勢で測定する
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- 測定時は、イスなどにゆったりと座り、体を動かさないようリラックスしてください。前かがみにならないよう注意してください。
- 腕帯の位置は心臓と同じくらいの高さになるように、腕は机の上に乗せて手の平が上になるように、手はにぎらないでください。
- 手首式の血圧計の場合、手首カフを心臓の高さに合わせてください。タオルなどを挟んでひじと手首の間において腕を固定して下さい。
- ご使用上の注意
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- 1腕部に重度の血行障害のある人は、必ず医師と相談のうえ使用してください。体調不良をおこすおそれがあります。
- 2心臓疾患、高血圧症、その他循環器に疾患のある方は、予め医師の指導を受けてください。医師の指導に基づいて測定し、診断を受けてください。
- 3糖尿病、肝臓病、動脈硬化、高血圧症などで「抹消循環器障害のある人」は手首の血圧値と上腕の血圧値に大きな差がでることがあります。
- 4携帯電話など電磁波を発生する機器に近づけないでください。誤作動する可能性があります。
- 5正しく測定できなかったときや、続けて測定するときは、一度電源を切り、必ず間隔をあけてから行ってください。
血圧計の作動・動作原理について
家庭用血圧計は、カフに空気を送り込んで血管を圧迫し血流を止め、その後、圧迫を緩めていくと血流が回復して動脈が拍動するため、カフ内に生じる振動を特殊な計算式に当てはめ血圧値を推定するものです。現在、日本のほとんどの家庭用血圧計は、この仕組みで測定されています。
腕帯圧力を最高血圧以上に加圧後、徐々に減圧すると、腕帯内圧力に心拍に同期した脈動現象が現れます。この脈動の出始めは小さく、減圧に従い大きくなり、やがて最大振幅を示した後、再び小さくなる山型のパターンになります。オシロメトリック方式の血圧計は、この脈動分の振幅波形情報をマイクロコンピュータで解析して最高血圧及び最低血圧を決定しています。
医療機関で使用する血圧計は、上腕にカフ(腕体)を巻いて聴診器によりコロトコフ音という音の変化を聴診し、最初の音が聞こえた時点の血圧を最高血圧、音の消えた時点を最高血圧及び最低血圧を決定しています。
測定値について
世界保健機構(WHO)では、医療機関で測定した最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上に該当するものを高血圧と定義しています。また家庭血圧における高血圧の目安は、日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2019」では、最高血圧が135mmHg以上、最低血圧が85mmHg以上とされています。
血圧は1日のなかでも常に変動しています。正しい血圧管理のためには、毎日同じ時間帯で測定してください。
血圧の調整は自律神経の働きによって行われており、その値は「心臓の動きに合わせて一拍ごとに変化しています」。連続して測っても季節や気温・時間により変化します。
血圧をつづけて2回測定する場合は、必ず1回目の測定から5~10分間は安静にしてから測定してください。
血圧は以下のいろいろな要因で変動します。
- 1食後1時間以内
- 2お酒・コーヒー・紅茶を飲んだ後
- 3喫煙の後
- 4入浴の後
- 5運動の後
- 6排尿・排便の後
- 7測定中の会話
- 8緊張や不安で心が落ち着いていない状態
- 9室温が急に変化した
- 10測定場所や環境がいつもと違う
- 1腕帯の巻き方がゆるいと、圧迫力が動脈まで伝わらず、血圧が高めに測定されます。(腕帯と腕の間にすき間がないようにぴったり巻いてください)
- 2腕帯の位置がずれていると、動脈からの信号をとらえにくくなり、血圧は高めに測定されます。
- 3ソファーや低いテーブルなど前かがみの姿勢は、腕帯の位置が心臓よりも低くなるため血圧値は高くなることがあります。
- 4降圧剤を服用していると日中の病院で測定時は薬の効果で安定しておりますが、自宅で薬の効果がきれる朝食前に測定した場合は高くなることがあります。
- 5手首式の血圧計の場合は、上腕と比べて手首の血管が細いため高くなることがあります。また、腕が心臓より低い位置にあると、高めになりやすく、心臓より高い位置にあると、低めになりやすいです。
- 1病院では緊張するため自宅のほうが気持ちが落ち着いているので、病院で測るよりも低くなることがあります。
- 2血圧計をのせるテーブルや台が高いと、腕帯の位置が心臓より高くなってしまい、血圧は低くなることがあります。
- 3入浴直後の測定は血管が拡張しますので血圧は低くなりがちです。
測定時間について
朝に測定する場合は、起床後1時間以内で、排尿後、朝食前(降圧剤を飲んでいる場合は服用前)に測定しましょう。
夜に測定する場合は、入浴後30分以上経ってから、就寝前のからだも心も安定しているときが適しています。
測定中・測定後に痛み、しびれ、うっ血する
血圧測定は、動脈の血液の流れを一時的に止まるまで加圧する必要があります。但し、必要以上に高い加圧値を設定しないでください。加圧設定スイッチのある機種は、普段の最高血圧値より、20~30mmHg以上高い設定値に合わせてください。
血圧を連続して長時間測定しますと、うっ血、はれなどの原因となる場合があります。間隔(10分以上)をあけて測定してください。
手先に血液が溜まる、うっ血状態になったら腕帯をはずして手を高く上げ、手のひらを握ったり開いたりを数回ほど繰り返してください。
表示マークについて
- Err 1~5)
- 加圧が不足していた為、血圧測定が正しく行われなかった。
対処の仕方:腕帯を巻き直し、静かにしてもう一度測定し直して下さい。
★腕帯より空気が漏れているようならば、空気漏れの可能性が高い。⇒ 腕帯は消耗品です。お客様相談室にてご購入できます。
- 電池マークBT)
- 乾電池が消耗しています。
対処の仕方:新しい乾電池と交換してください。交換の際には全て新しくしてください。
- --- ---)
- 本体が正常に作動していない。
お買い上げ店、または、弊社お客様相談室にお送り頂ければ動作確認の上、修理させて頂きます。
腕帯は素肌の状態か薄い肌着の上からピッタリ巻いてください。腕帯のゴムホースの付け根はきちんと腕の内側中心にあたるようにしてください。
充電池対応機種について
付属品(消耗品)の購入
電子血圧計の上腕式カフは弊社お客様相談室でご購入できます。
詳しくは、お客様相談室までご相談願います。