正しく選択していただくために
プリンター完成品は大きく分類して、印字を行う「メカニズム」、用紙をカットする「オートカッター」、それらを制御及びデータの送受信を行う「コントロールボード」で構成されています。
本カタログに掲載されているメカニズムユニット、オートカッターユニット、コントロールボードは、単体販売しておりますので、オリジナルのプリンターを創ることも可能です。
プリンター完成品においても形状により、「据え置きプリンター」、対して、持ち運べるタイプの「モバイルプリンター」、印字排出面を露出させて設置する「パネルプリンター」などの種類が選べます。
プリンターを使用するシステム構成は、印字データを送信する「ホスト」、「プリンター本体」、プリンターに電源を供給する「電源」、また機種によりキャッシュドロワー等の「外部出力機器」があります。
さらに、プリンターに有線LANや各種の無線通信ボードを搭載してホストやサーバーに接続する使い方が増えており、昨今ではプリンターにホスト部分を取り込んだ「インテリジェントプリンター」も登場している。
レシート発行に用いられる業務用プリンターは以下の2方式があり、使用目的によって選択します。
通常の感熱紙以外に、以下のような特殊用紙があります。 ※使用の可否はプリンターの仕様によります。
ラインサーマル方式は、化学変化を用いた発色を利用しているため、経年や環境などの条件によりさらに化学変化を起こし、印字が見えにくくなったり、消えたりすることがあります。光が当たらず、温度、湿度、化学薬品、摩擦などの影響を受けにくい環境で保存して頂くことで、長期の保存が可能となります。さらに用紙メーカーでは、高保存タイプの用紙も用意していますので、比較的条件の悪い環境においても、長期の保存が可能です※。
※具体的な期間に関しては、様々な条件により違ってくるため、明示いたしかねます。
機種及びインクリボンの種類によっては、赤/黒等の2色による印字が可能です。
シチズン・システムズのデジタルフォトプリンターの印字方式
細かいインクの点で色を表現するインクジェット方式と違って、昇華型方式では1ドット毎にYMC各色256階調(1677万色)の色を塗り重ねて表現するため、銀塩写真相当の高画質が可能です。
表面を特殊フィルム膜で保護することで指紋が付きにくく、水にも強く、耐オゾン、耐光性でも他方式を凌駕します。
用紙の排出方向により、「前出し」と「上出し」の2種類があります。棚の下など上方にスペースの制限がある場合には前出しを使うなど、設置場所に合わせてのモデルの選択が可能です。一部の機種では複数の「横置き方法」に対応しております。
インターフェースは、シリアル(RS-232C)/パラレル(セントロ又はIEEE
1284準拠)/USB(プリンタークラス、仮想COM)/有線LANの4種類を標準として、機種によっては無線LANなどをご用意しています。機種により対応しているインターフェースが異なります。一部の機種においては付属のコードを加工、配線して頂く必要があります。
※RS-422/485やカレントループに対応した機種はありません。
オートカッターのカット方法には「フルカット」と「パーシャルカット」があります。
カット方法を変更するには、ハード的な変更が必要な機種や、仕様上フルカットのみ対応の機種もあります。オートカッターを搭載していない機種では手切りのカッターを搭載しています。
レシートプリンターでは、1点残しが可能な、スライドせん断方式が、ラベルプリンターではピザ方式やロータリー方式のカッターが使用されます。
プリンターに内蔵された各種センサーにより、プリンターの状態を検出し、エラー検出や制御を行います。ほとんどの機種では、エラーLEDの点滅パターンによってエラーの種類を表します。