体温計
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体温を正しく測るためのポイント
ブザー(電子音)が鳴るまでには測定部位(ワキ下、舌下)や年齢、体調などによって個人差があります。概ねワキ下で平均2分~5分くらいで温度上昇が緩やかになりブザーが鳴ります。
これは、検温を開始してから測定が正しく行なわれており、温度上昇の変化が少なくなって“検温の終了に近づいていることをお知らせする”もので、検温終了ブザーではありません。より正確に検温するときにはワキ下で10分以上、口中で5分以上検温してください。
- ※実測式の場合、病院などでは、「舌下検温に6分以上」、「ワキ下検温に10分以上」かける必要があると言われております。
病院などでよく使用される1~2分で検温測定できる体温計は、予測式体温計といい約10分後の実測となる平衡温(へいこうおん)を予測したものです。 - ※実測式の場合、検温終了のブザーは鳴りません。予測式の場合、予測検温(約15秒~約60秒)と実測検温(約10分)の両方でブザーが鳴ります。
平衡温とは、体温計をワキの下で測定する場合、ワキの下へ入れてから体の内部の温度と同じくらいの温度になった状態をいいます。
ワキの下の場合、平衡温(へいこうおん)になるまでに10分以上かかります。
体温は測定部位によって異なりますが、身体中心部の温度は一定です。一方、皮膚や手足などの温度は外気温の影響を受けて変化しております。体の温度は皮膚表面と内部では違います。正しく測るには、しっかりワキを閉じてから完全に温まり「平衡温(身体中心部の温度)」になるまで10分以上必要です。
- 1飲食や入浴、運動、激しく泣いた後は避ける。
- 2測定前にはワキの汗をふき取る。
- 3体軸と体温計の角度を30~45度くらいにする。
- 4挟んだ手の肘を脇腹に密着させ、完全にワキを閉じる。
- 5途中でワキが開いたり、体温計を取り出したら、最初からやり直す。
- 6連続測定や再測定の際には、ぬれタオルでセンサー部分を一度冷やす必要がある。
- 1赤ちゃんのワキ下の中央部(くぼみ)の温かいところをご確認いただき、体温計の先端部を下から上にむけて押し上げるようにはさんでください。この時、腕ではさんだ時に隙間ができないようにしっかり腕を押さえてください。
- 2測定する際にすでにワキの下が汗をかいていたり、赤ちゃんが泣いたりすると、蓄熱状態となりすぐに体温は上昇し測定値が高めとなります。なるべく測定前に一度ワキ下を開けて汗をふき取り、ご機嫌のよい状態での測定をおすすめします。
- 3同様に体温計を連続測定すると、すでにワキ下と体温計が温まってしまい、1回目と2回目とでは誤差が生じてしまいます。一旦、1分以上間隔をあけて、最初の手順とおりワキ下を開けて汗をふき取ってから測定するようにお願いいたします。
また、食事をした後や入浴直後も体温が温まっていますのでご注意ください。
測定温度について
日本人(健常人10~50歳)のワキの下の平均体温は37℃前後(平均36.89℃±0.34℃)です。(※文献 田坂定孝:日新医学 44:633, 1957
より)
幼児、子供は37℃台と高めですが、60~90歳以上の方の平均体温は36.59℃±0.39℃と高齢者の方は低めの体温になります。
体温は生体(活動)リズムに合わせた体温リズムがあり、1日の中で「0.2~0.4℃」変化します。よって平熱には個人差があります。
医学的な発熱状態とは、
「37.1℃~38℃は微熱」
「38.1℃~38.5℃は軽度発熱」、「38.6℃~39℃は中程度発熱」
「39.1℃以上を高熱」
と分類。
- ※正しく測定した場合の平均体温(日中の健康時)は、ワキ下で「36.55℃~37.23℃」です。
37.0℃でも、平均的な平熱の範囲内であり、発熱とは限らないのです。
- 電子体温計:
- 繰り返し測定するとき、そのときのあて方・あてる位置が変わると、測定値も変わることがあります。繰り返し測定すると体温計本体もあたたまってしまうため、正しい測定の妨げになることがあります。少し時間をおくか、ぬれタオルなどで測温部を冷やしてから再度測定を始めてください。
- 耳式体温計:
- プローブの挿入位置・挿入深さが変わると、測定値も変わることがあります。
体温は、時間帯・気温・睡眠・感情などの要因で常に変動していますので、ご自分の平熱範囲を知っておくことが体調管理に大きく役立ちます。
一般的に、高い順に 直腸温 > 鼓膜温 > 舌下温 > ワキ下温 となりますが個人差があります。
予測式体温計は平衡温を予測します。(平衡温は、ワキ下では10分以上、舌下では5分以上測定した安定した温度のことです)
『水銀体温計』または『実測式電子体温計』で3~5分で測った数値と比べていませんか?10分より短い時間で測定していたなら、ワキ下が十分に温まっていないので「平衡温の予測式」より低めの数値が出ていたのかも知れません。実際、正しく測定した場合の日本人の平均体温(健康時)は、ワキ下で36.89±0.34℃です。
ワキの下でも手前か中央のくぼみか背中側かで温度が変わります。測定する部位がずれますとばらつきが出ます。
なるべく中央くぼみ部分に押し当て、測定してください。
耳とワキ下では個人差がありますが、体温は必ずしも同じではありません。人間の体温は部位によって違いがあります。耳とワキの温度も同じ人、高い人、低い人と個人差があります。普段からワキの平熱、耳の平熱をそれぞれ知っておくことが大切です。
測定の誤差がでる原因として、
- 1プローブ部先端部が汚れている。
- 2挿入方向が正しく鼓膜をとらえていない。
- 3連続測定している。
- 4耳垢がたまっている。
夏場など測定前、周囲温度が32℃を超えている場合その周囲の温度が表示されます。一旦、センサー部分を水などで冷やしてからご使用願います。
体温計の機能確認をさせてください。
- 1電源スイッチONにてピー音がする。
- 288:8もしくは、液晶が全て表示。
- 342.0℃(又はL)が表示。
- 4--℃が点滅。⇒「正常です」
エラー表示について
故障と疑われる場合には、まず下記の項目について点検をお願いします。
それでも正常に作動しないときは、保証規定をお読みの上、修理・サービスをお申しつけください。
- ※Bluetooth®のマークはBluetooth®機能付きモデルのみに表示します。
- ※転送機能が無効(OFF) の場合、Bluetooth® マークは表示しません。
表示(例) | こんなとき点検するところ/ 状態 | 直しかた |
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電源ボタンを押しても何も表示しない | 電池が正しく入っていますか? | 「電池交換の方法と注意」を参照して、正しく入れなおしてください。 |
電池が消耗していませんか? | 新しい電池に交換してください。 | |
Er.1表示 ![]() |
測温部(先端)がわきの下から外れていませんか? | 一度電源を切った後、正しい位置で再度測定をしてください。必ず、測定の際にL℃(※)が表示されたことを確認して下さい。測定中は体温計が動かないようにしてください。 ※L℃表示については各製品の取扱説明書を参照してください。 |
婦人用体温計の場合: ・口中の測温部(先端)をあてるポイントがずれていませんか? ・検温中に口を開けていませんか? |
婦人用体温計の場合: 取扱説明書の“体温計の正しいあて方”を参照して、再度検温してください。 |
|
Er.2表示 ![]() |
・測定前の周囲温度が高くありませんか? ・連続して測定していませんか? ・℃が点滅する前にわきの下にはさんでいませんか? |
体温計の電源を切り、時間をおいて測定してください。 必ず、測定の際にL℃(※)が表示されたことを確認して下さい。 測定中は体温計が動かないようにしてください。 温度が高い状態で再測定するとErr表示となります。 ※L℃表示については各製品の取扱説明書を参照してください。 |
婦人用体温計の場合: ・測定前の周囲温度が高くありませんか? ・連続して測定していませんか? ・℃が点滅する前に口中に入れていませんか? |
||
Er.3表示 ![]() |
・センサー回路の断線などで計測回路に異常があった場合に表示されます。 | 弊社お客様相談室にご相談ください。 |
Er.8表示 ![]() |
・本体が正常に作動していません。 | 弊社お客様相談室にご相談ください。 |
体温計の種類について
シチズン体温計では、「電子式体温計(実測式・予測式)」と「耳式体温計」があります。
- 1.電子式体温計:
- 体温計の先端にあるセンサーで捕らえた温度をデジタル表示します。
- ※体温上昇をそのまま表示する「実測式体温計」と、平衡温(へいこうおん)の予測値を短時間で表示する「予測式体温計」とあります。
- 2.耳式体温計:
- 耳の鼓膜とその周辺部から出ている温度(赤外線)をセンサーで測定し1秒で体温が測れます。(実測値)
- ※1秒で測るため、「耳穴、プローブ窓は清潔に」、「耳に入れる角度の注意、連続測定はダメ」などの注意が必要です。
3.ワキの下と口中(舌下)の測定について、ワキの下の場合、平衡温(へいこうおん)になるのに10分以上かかりますが、口中では5~6分となり、体温もワキの下より「0.2~0.5℃」高く計れます。
実測式とは、『水銀体温計』と同様に測定している温度をそのまま表示しているので温度センサーが測定したそのときの温度を忠実に反映するはかり方です。
予測式は、温度センサーで測定した温度をもとに予測機能(マイコン演算)で、体温の予測検温値(約10分後の平衡温)を表示するはかり方です。(予測時間は機種によって異なります。)
実測式は、口中・ワキ下どちらでも測れますが、予測式はワキ下の専用です。
耳式体温計なら耳の穴へ先端部が入っていなくても測定できますが、耳の穴をまっすぐにしてから本体の先端測定窓を耳の穴の奥に向けて軽く押しあてて下さい(耳の穴に無理に入れないで下さい)。泣いた後は体温が上がるので機嫌の良いときや寝ているときに測定してください。
耳/額式体温計では、測定モードを「額」に設定しておでこでの測定ができます。
検温時間について
予測式体温計は機種により約15秒~約60秒で1回目の電子音が3回鳴り、予測検温を表示します。正確な実測値を測るには、そのまま体温計を取り出さずに検温を続けてください。ワキに入れてから約10分で2回目のブザーが5回鳴り、実測検温が終了したことをお知らせします。
予測検温時間 | |
---|---|
CTEB720VA | 約30秒 |
CTEB718V | 約30秒 |
CTE709 | 約15秒 |
CTE509 | 約30秒 |
CTE707 | 約15秒 |
CTE507 | 約30秒 |
CTEB502 | 約60秒 |
CTE501 | 約60秒 |
CTEB503L | 約30秒 |
- 続けて測定する場合は、1分以上間隔をあけて、最初からはじめてください。電源を切り忘れても自動的に切れます。
- ワキが完全に温まるまで測るのが正しい検温です。
- ワキの温度とは正しくは「体の表面の温度」であり、しっかり閉じることで体の内部の温度が反映されて温まります。完全に温まった時の温度を「平衡温(へいこうおん)」といいます。この平衡温を測るのが正しい検温といえます。平衡温に達するにはワキを閉じてから、10分以上かかります。(この10分間はあくまでワキが完全に温まるのに必要な時間であり、体温計が温まる時間ではありません。)
平衡温とは、体温計をワキの下で測定する場合、ワキの下へ入れてから体の内部の温度と同じくらいの温度になった状態をいいます。
ワキの下の場合、平衡温(へいこうおん)になるまでに10分以上かかります。
電池の寿命について
機種により異なりますので、取扱説明書をご確認ください。
電池交換のしかた
ブザー音について
体温計の裏、中程の小さい穴から音がでますが、この穴をワキではさむと聞こえない場合があります。電源をONにした時に音がピッと鳴れば正常です。